板取りの歩留り — 最短時間で最大の金額が動く数字
板材費は部品の面積ではなく、開けた板の枚数で決まります。既にある記録から実歩留りを測る方法と、最適化ソフトの理論値で原価を作ってはいけない理由。
板材費は家具原価で最大の一行になることが多く、意外な性質を持っています。**部品の面積に比例しません。開けた板の枚数に比例します。**
一枚から二丁取るにはわずかに大きすぎる部品は、二倍の大きさの部品と同じ金額になります。だから設計上の数ミリの変更が、現場の一か月の改善より価値を持つことがあり、そしてこれが最初に測るべき数字である理由です。
理論値ではなく実歩留りを測る
その仕事に払い出した板の枚数 ÷ そこからできた完成品の台数。どちらも既に記録の中にあります — 出庫伝票と生産実績です。
最適化ソフトの理論歩留りで原価を作らないでください。角の傷んだ板、加工ミスで切り直した部品、使えたはずなのに捨てた端材、反りのために落とした耳 — ソフトはこれらを知りません。そして**これらは実際に買った板**です。
端材はいくらか
たいていゼロで、ゼロは正当な答えですから空欄ではなくゼロを入力します。端材を売る、あるいは燃料にする工場もあり、その場合は実際に受け取る金額で。
副産物のある業種すべてと同じ二重控除の注意がここにも当てはまります:消費枚数で課金し、そのうえで端材の回収額を控除する。部品面積だけで課金し**かつ**端材を控除すると、同じ無駄を二回引いています。
歩留りが実際に上がる場所
- 複数機種を一枚に混ぜて木取りする。ほぼ常に最大の改善で、必要なのは計画の手間だけです。
- 設計が許す範囲で部品寸法を調整する。棚板が数ミリ狭いだけで、毎ロットから板が一枚落ちることがあります — この業種で最も費用対効果の高い変更です。
- 端材を意図的に管理する:ラベルを付け、保管し、木取りに使わせる。捨てた端材は板の定価で買ったものです。
- 発注する板のサイズを製品に合わせる。別の標準サイズのほうがはるかに納まる製品があり、「昔からこのサイズ」で誰も確認していません。
条件
歩留り改善が金額になるのは、**その板を実際に買う予定だった場合**だけです。他に使い道のない在庫板があるなら、一つの仕事の歩留りを上げても在庫が動くだけかもしれません。
ボトルネックのガイドがすべての改善に当てる問いと同じです。板は継続的に買うものなので通常は合格しますが、仮定せずに確認する価値はあります。
関連ガイド
- 家具製造の原価計算 — 三つの材料、三つの違う単位
収納や椅子の原価を10費目で積み上げる方法。板材・エッジ材・金物はそれぞれ買う単位が違い、これを一行にまとめると材料費が静かに壊れます。
- かさばる荷物の運賃 — 重さより先に容積が埋まる
家具の運賃は重量ではなく容積で決まり、それが改善の価値を変えます。一台あたりの計算方法と、ノックダウンが設計判断である前に原価判断である理由。
- 空欄になりやすい六つの項目と、それぞれが原価をどちらへ狂わせるか
歩留り、余裕率、電力費、梱包数量、段取費など、記入されないまま残りやすい項目。空欄と「ゼロ」は別物であり、混同すると正しく見える誤った原価が生まれます。