製品が「一個」でない業種 — 何を単位にするかを先に決める
建設、運輸、資源、電力・水道、農林水産には数えられる製品がありません。使える単位の選び方と、この製品がまだ応えられない点を正直に書きます。
他のすべてのガイドは、あなたの業種が答えられない問いから始まります — **製品一個あたりいくらか**。
あなたは一個を作っていません。一つの工事を完成させ、一便を走らせ、一定量を汲み上げ、一作を収穫します。原価表を試して自分の仕事に合わないと感じたなら、間違えたのはあなたではありません — その型が別の形の事業向けに書かれているだけです。
このガイドは二つのことをします:使える**単位の選び方**、そして**この製品がまだ応えられない点**を正直に述べること。時間を無駄にしないためです。
なぜ単位が後のすべてを決めるのか
「何あたり」のない金額に意味はありません。同じ金額でも、一工事あたりなのか、一か月あたりなのか、千トンあたりなのかで意味が変わります。
そして重要なのはここです:**改善は、単位が前後で同じときにしか証明できません**。大きい工事と小さい工事を比べれば、差は規模から出ているのであって、上手くなったからではありません。
四つの形 — 自分に近いものを選ぶ
1. 一つの工事・一つの案件
建設、据付、インフラ、設計、契約保守。
| 単位に使うもの | 適する場合 | 落とし穴 |
|---|---|---|
| 繰り返す単位 | 工事が同種の部分に分かれる — 一戸、一径間、一基 | 最良。工事をまたいで比較できる |
| 数量単位 | 平米・メートル・立米の歩掛りがある | 範囲に何を含むか明記しないと二枚が比較できない |
| 工事全体 | 唯一無二で分けられない場合 | 自社の時系列比較のみ。他社とは比べられない |
2. 一便・一回の提供
貨物、旅客、鉄道、海運、航空、倉庫。使える単位は**特定路線の一便**、**一トンキロ**、**一立米・一か月の保管**。
この形の最大の落とし穴は**空車と空きスペース**です。一便の費用は満載でも半分でもほとんど変わらないので、トンあたり原価は積載率で大きく振れます。積載率を書かなければ、同じ会社の二枚の表さえ一致しません。
3. 連続生産の一単位
鉱業、石油・ガス、電力、水道、環境、再エネ発電。単位は**既に販売している単位**(トン、立米、エネルギー単位)。
この形は他の三つよりこの製品に合います。出力が測れ、費用が素直に割れるからです。注意は二つ:
- 品位が変動する — 高品位一トンと低品位一トンは比較できません。たばこのガイドが乾物基準に換算するのと同じく、共通の基準に揃えます。
- 費用の大半が生産量ではなく**時間**で発生するので、単位原価はその期間の生産量に強く依存します。どの期間かを記録してください。
4. 一つの作・一サイクル
耕種、畜産、林業、水産。単位は**収穫した産出量**(トン、頭、立米)であって、面積ではありません。
面積あたりの費用は、収量が変われば何も語りません。そして収量こそ、この分野のあらゆる改善が狙っているものです。産出量で割れば改善が現れ、面積で割ると消えます。
六つの費目はそのまま使える
単位さえ決まれば、10費目の型はほぼそのまま動きます — 「製品一個」を「選んだ単位一つ」と読み替えるだけです。
| 費目 | 読み替え |
|---|---|
| 材料 | 一単位あたりの消費材 — 燃料、建設資材、種苗、飼料、薬剤 |
| 機械時間 | 一単位あたりの設備時間 — 車両、重機、ポンプ、船舶 |
| 労務 | 一単位あたりの人時 |
| 工具 | 摩耗するもの。交換間の単位数で割る |
| 外注 | 下請、オペレータ付きリース、傭車 |
| 間接費 | 時間で発生する維持費を、その期間の産出量で割る |
残る四つ — 不良、手直し、包装、運賃 — は業種によって当てはまったり当てはまらなかったりします。当てはまらない場合は**ゼロを入力**してください。ゼロは「検討してなし」、空欄は「誰も知らない」です。
正直に:まだ応えられない三点
抜け道のない事実が三つあります。先に知っておけば、時間を投じるかどうかを判断できます。
- **単位を表す項目がありません。** 単位は頭の中で選び、検証欄に書きます。単位の違う二枚が比較されるのをシステムは止められません。
- **ベンチマークは業種と国で束ねます。単位では束ねません。** だからこの分類の中では、単位の違う表と並ぶことがあり得ます。比較を信じる前に検証欄を読んでください。
- **時間で発生する費用に居場所がありません。** 滞留資金、検収待ちの留保、収穫前に先行する一作分の費用 — 欄に押し込まず、検証欄に書いてください。
それでも、表計算にできない三つは働く
型が完全に合わなくても、次の三つは十分に機能します — そしてこれは表計算ソフトにはできないことです。
- 変更履歴 — 誰がどの数字をいつなぜ変えたか。
- 取引先による確認 — 第三者がその数字は実在すると署名する。これは単位に一切依存せず、社外の人にとって原価が信頼できるものになる唯一の道です。
- 共通の計算式 — 各自が自分のファイルを持つのではなく、社内全員が同じ方法で計算する。
だからこの分類での賢い使い方は、**単位を一つ決めて動かさず、まず自社の履歴を積む**ことです。他社との比較はその後で、しかも同じ業種の十分な数の人が同じ単位を選んだときに初めて意味を持ちます。
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