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Costdown の使い方

Costdown は、原価低減の改善を数字として記録し、同じ国の他の工場と比較するための場所です。最初の二つの節が、その作業を最初から最後まで案内します。それ以降は、画面を見ただけでは分からないことの説明なので、必要になったときに読んでください。各入力欄にはその場で読める説明も付いています(「各項目の横にある ?」を参照)。

お使いのブラウザにAI拡張機能(Gemini、Claude、Copilotなど)があれば、それを有効にして開いている画面について直接質問してください——このページは項目ごとに整理されており、各入力欄にはその場の説明も付いているので、AIはあなたが各項目を探すより速く全体を読み取り、今の作業に合わせて答えてくれます。インストールと使い方を見る。

どこから始めるか

何をしに来たかによります。順不同で三つの入口があります。

やりたいこと行き先先に必要なもの
公開せずに、改善でいくら下がるかを試算するIntelligence → 計算ツール何も要りません。アカウント不要、入力は保存されません。
実施済みの改善を記録し、他社が見て比較できるようにするWorkspace → 起案改善前と改善後の原価、そしてその二つをどう測ったか。
同業他社が何をやったかを見るDiscover → 事例何も要りません。

計算ツールと起案画面は同じ計算式を使っているので、計算ツールで試した数字は、そのまま提案にしても同じ値になります。

提案を最初から最後まで書く

以下は起案画面の項目の並び順そのままです。開く前に、手元にあると良いものが五つあります。無くても書けますが、その場合は信頼度が低いままになります。

  • 改善前と改善後の原価を、項目別に分けたもの。合計一本ではなく。
  • その二つをどう測ったか。実測、日報、生産実績、請求書など。
  • 月産数量、稼働日数、1日の直数、1直の時間。1個あたりに落とすためにシステムが必要とします。
  • すでに投じた金額。無ければ「この提案に投資は不要」にチェックを入れてください。
  • 設備名、材料コード、具体的な型式。具体的であるほど、読み手が自分の現場と突き合わせられます。
手順やること終わった時点で得られるもの
1Workspace → 起案 へ。表題を入力し、業種を選ぶ。必須の二項目が埋まります。業種を選ぶことで、以降の欄が適切な設備・材料を提示するようになります。
2工程、主たる KPI 種別、難易度を選ぶ。この三つで、提案がどの比較群に入るかが決まります。空欄でも保存はできますが、順位付けの対象外になります。
3詳細内容を書き、続けて三つの説明欄(課題・仕組み・要約)を書く。読み手が最初に読む部分です。要約は見出しではなく、答えとして書いてください。
4原価表へ移る。関係する項目ごとに「+ 行を追加」を押し、改善前・改善後の列を埋める。右のパネルに合計と削減率が即座に表示され、入力に合わせて更新されます。「計算」ボタンはありません。
5適用条件とリスクを埋める。この二つが、使える提案と自慢話とを分けます。読み手は、あなたの改善が「効かない場所」を知る必要があります。
6効果をどう確認したか、測定方法を埋める。信頼度を決めるのはこの欄です。何を、何で、何と比べて測り、誰が承認したかまで具体的に。
7実削減か、コスト回避かを選ぶ。判断がつかなければ空欄のままに。その数字が請求書まで届くのかどうかが読み手に伝わります。
8投資額と実施期間を入れる。投資が無ければチェックを入れる。回収月数はシステムが計算します。自分で出す必要はありません。
9保存を押す。提案が「自分の提案」に現れます。以降、削減額を変更するたびに旧値・新値・日時が記録されます。

改善前・改善後の列について。改善前は現状、改善後は改善が入った後の状態です。改善が触れていない項目は、両方とも空欄にしてください。埋めるために改善前の数字を改善後にコピーしてはいけません。それは、その改善と無関係な項目について何かを主張したことになります。

右側の「システムが数字から読み取ったこと」というパネルは、保存後ではなく入力中に動きます。自分では気づきにくいこと——ほとんど効いていない行、他と桁が違う項目、片側だけ埋まっている箇所——を指摘します。40行入れ終えてから読むより、入力しながら読む方がはるかに価値があります。

まだ何も公開したくない場合は Intelligence → 計算ツールを使ってください。式は同じ、アカウント不要、何も保存されません。まずそこで数字を試し、後から起案に移ることもできます。

原価の十項目

原価は十項目に分かれています。十すべてを埋める必要はありません。あなたの改善が実際に触れる項目だけで結構です。

項目埋めるのはこんなとき
労務費人が製品に時間を使うとき。機械の運転、組立、検査、段取り。
機械費機械が動くとき。減価償却、電力、保全、占有した機械時間。
材料費製品に入る材料。
不良費捨てた材料や製品。
消耗品費工具、ドリル、砥石、切削油など、摩耗して交換するもの。
外注費外部業者に出した工程。
手直し費廃棄せず、直して合格させた不良品。
包装費箱、トレー、フィルム、緩衝材。
物流費この製品に紐づく運賃。
工場経費経理がすでに製品へ配賦している分。数量を掛けるのではなく、月あたりで加算します。

空欄はゼロではない

ここが最も間違えやすく、そして間違えると、正しい数字とまったく同じ見た目の誤った原価が出来上がります。

空欄は「まだ申告していない」という意味であって、「その項目はゼロだ」と主張したことにはなりません。システムはこの二つの状態を区別し、別々に表示します。本当に「これは費用ゼロだ」と言いたいのなら 0 と入力してください。それは主張であり、空欄とは別物です。

理由はこうです。項目の半分が空欄でも、削減率はとても魅力的な数字になります。もし空欄をゼロとして扱えば、「本当に大きく下がった改善」と「著者が半分しか埋めていない提案」を誰も見分けられなくなります。

実削減とコスト回避

この二つは紙の上では同じに見えますが、帳簿での挙動が違います。どちらなのかを提案ごとに明示してください。

  • 実削減:改善後、毎月実際に支払う額が、今払っている額より下がる。電気代を月 5,000 万払っていて、モーターを替えて 4,200 万になる。翌月の請求は 800 万下がります。
  • コスト回避:支払額は下がらない。上がるはずだったものが上がらなかった、というだけです。仕入先が 5,000 万から 5,500 万への値上げを通告し、交渉と材料変更で 5,000 万に据え置く。請求は 5,000 万のまま、経理からは何も下がって見えません。

確信が持てないなら空欄にしてください。空欄は「未申告」ですが、当てずっぽうは「誤ったことを申告した」になります。同業の読み手はそれに気づきます。

四つの信頼度

提案にはそれぞれ信頼度が付きます。システムは、実際に存在する根拠から信頼度を計算し直します。自分で選ぶラベルではなく、長く書けば上がるものでもありません。

段階意味
未検証著者が計算しただけで、測定の根拠がない。
自己証跡あり数字が揃っていて、どう測ったかを著者が述べている。
相手方確認済みある工場が実際に適用し、実測値を双方で合意した。
プラットフォーム検証済み独立した第三者が確認し、成立すると結論した。

提案を書くうえで最も重要なのが「どう確認したか」の欄です。「明らかに減ったのを確認した」といった曖昧な記述では、数字がどれほど良くても最低段階のまま、順位付けの対象外になります。何を、何で、何と比べて測り、誰が承認したか——具体的であれば段階が上がります。

投稿数は順位付けに一切影響しません。同点時の判定にも使いません。たくさん投稿しても上には行きません。

他の工場と比べる

順位付けと比較は、同じ国の中だけで行われます。ベトナムで 20% 下げた改善とドイツで 20% 下げた改善は直接比較できません。人件費・電力・材料価格が離れすぎているからです。

そのため比較は、絶対額ではなくパーセントと回収月数で測ります。為替レートは保存した時点の実勢を取得して固定するので、レートが動いても古い提案の意味は変わりません。

同僚とグループを作る

同じ会社の同僚は、勤務先名を挙げるのではなく、ランダムな参加コードでグループ化します。コードを作って同僚に渡し、それを入力した人が同じグループに入ります。勤務先を明かさずに、社内の材料コードを共有したり数字を持ち寄ったりできます。

コードは作成時に一度だけ表示され、読める形では保存されません。紛失した場合、管理者を含め誰も復元できません。新しく作り直し、古いものを失効させてください。

誰かがあなたの改善を適用したとき

提案は、改善を提供した側と適用した側の二者による案件に発展することがあります。適用した側が実測値を提出し、もう一方がそれを確認します。双方が合意したときに初めて、結果が検証済みとして記録されます。

これが表計算ソフトには出せないものです。他社の誰かが自分の名前を添えた数字、ということです。

各項目の横にある ?

ほとんどの入力欄の横に ? があります。押すとその欄の説明が開き、どれも四つのことに答えます。それが何か、埋めるべきとき・埋めないとき、実際の数字を使った例、そして名前から想像できる範囲を超えてその欄が扱う場面です。

読む価値が高いのは四つ目です。項目名は最も短い呼び名であって、最も広い呼び名ではありません。「重量(kg)」を見て金属専用だと思い込むと、樹脂・繊維・木材の仕事では材料費の項目を丸ごと飛ばすことになります。

計算式がある欄では、説明にその式と出典が書かれています。

なぜ Excel ではだめなのか

もっともな質問です。Excel の方が入力は速く、レイアウトは自由で、オフラインでも動きます。Costdown はその三点で勝とうとはしていません。

表計算ソフトにできないことが五つあり、それが Costdown の存在理由のすべてです。

  • 材料・設備・工程の共通ライブラリを共有する。各自が同じものを別の表記で入力し、結局足し合わせられない、という事態を避けます。
  • 同じ業種・同じ国の他の工場の数字を見る。
  • あなたの改善を実際に適用した相手が、実測値を自分で確認する。
  • 消せない変更履歴を残す。削減額を変えると、旧値・新値・変更したアカウント・日時が記録されます。
  • 全員が同じ式を使う。二つのファイルが二つの答えを出し、どちらが正しいかで揉めることがなくなります。

目の前の仕事にこの五つがどれも要らないなら、Excel の方が本当に速いです。それははっきりそう申し上げます。

書いてあることと違うとき

製品の挙動がこのページの記述と違う場合、それは私たちの誤りであってあなたの誤りではありません。お問い合わせ からお知らせください。ご連絡は保存され、すぐに受付番号が付きますので、要望が消えることはありません。

業種別ガイド

一般論ではなく業種ごとに書いています。原価の分解方法、間違いやすい箇所、そして現場のどこに数字があるか。

全業種共通

機械加工・精密切削

板金:レーザー切断・曲げ

縫製

射出成形・ゴム

家具製造

印刷・紙器

食品加工

酒類

たばこ製品

電子機器組立

半導体:組立・検査

機械製造・産業機械

溶接・鉄骨構造

住宅・土木建築

土木工学・インフラ

商業・産業建築

建築・都市計画

貨物輸送

海上輸送

鉄道輸送

旅客輸送(陸運)

造船

鉄道車両製造

その他輸送機器製造

鉱業

石油・ガス採掘

石油・ガス

電力・水道

農業(栽培)

畜産

水産業

林業(伐採)

木材製品製造

製紙業

保守修理

倉庫保管

不動産管理

革製品・靴

化学品製造

建材

自動車部品

航空・宇宙部品

医療機器

スポーツ用品

再生可能エネルギー機器

単品で数えない業種

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