型償却と取り数の経済性 — 金型判断の裏にある算数
取り数を増やせば型は高く、部品は安くなる — ある点までは。型費を正直に配分する方法と、二つの取り数案を勘ではなく数字で比べる方法。
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金型は一度だけ払う大きな金額で、その見返りに以後すべての部品が安くなります。原価計算で難しいところはすべて、一つの問いから来ます — **何個で割るのか**。
これは調べれば分かる事実ではありません。将来についての仮定であり、正直な扱い方は隠さずに書き出すことです。
分母の選び方
| 割る対象 | 効果 | 適する場面 |
|---|---|---|
| この受注だけ | 一個あたりは最も高い。型で損をすることは絶対にない | 特定の客・特定の受注専用の型 |
| 量産計画の総数 | 一個あたりは下がる。将来の受注に賭けている | 数量が明示された量産計画がある場合 |
| 型の機械的寿命 | 最も安く、最も楽観的 | 適切な場面はまれ — 型は製品より長生きする |
どれを選んでも構いませんが、**その数量を表に記録**してください。異なる数量で型費を配分した二枚の表は比較できず、表の他のどこを見てもその違いは分かりません。機械加工ガイドがロットサイズについて求めているのと同じ規律を、はるかに大きな金額に適用したものです。
客先が型代を払った場合
そのときは部品原価に入りません。入れれば二重請求です。ただし所有関係は明確にしてください:型が客先の所有で他社に移せるなら、将来の仕事に配分することもできません。費用も安心も、どちらも持っていないからです。
取り数案を比べる
取り数を増やすと型が高くなり、一個あたりの機械時間は減ります。この交換が得かどうかは数量で決まり、数字で決着させられます。
- 少数個取りで原価を出す:型費 ÷ 数量 + サイクル ÷ その取り数。
- 多数個取りで同じ数量に対して出す:型費は大きく、サイクルはやや長く、割る個数は多い。
- 比べる。交差する数量が答えであり、たいてい勘の位置にはありません。
大きい型は大きい成形機を必要とし、大きい成形機は時間単価が高い。これを落とすと多数個取りが実際より良く見えます。比較の前に、それぞれの案がどの成形機で流れるかを確認してください。
算数では決まらないこと
まだ存在しない型のサイクルタイムは見積値であり、比較全体がその上に乗っています。型メーカーから取り、取ったことを記録し、表には見積値であると書いてください。
このガイドが扱うのは比較の組み立て方と記録の仕方です。ある部品がどのサイクルで回るか、何個取りにできるかは扱いません — 部品・樹脂・成形機で決まり、型を作る人たちのほうがよく知っています。
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