外注加工費:一個あたりの単価と、運賃との境目
熱処理・めっき・表面処理・検査といった外注工程を製品原価に入れる方法、それが材料でない理由、そして外注と内製を公平に比べる組み立て方。
熱処理、亜鉛めっき、表面処理、動バランス、非破壊検査 — 自社で回さず外に出す工程です。この記事はそれらが製品原価にどう入るか、そして絶えず越えられている二つの境目 — 運賃との境目、内製費用との境目 — を扱います。
なぜこれは材料ではないのか
この項目のない原価表は、外注工程を材料の行に押し込むしかありません。それは根本から誤りです。材料ではないからです — 重量がなく、歩留りがなく、キロ単価もありません。
害は引き出しを間違えたことだけではありません。どの分析でも材料は膨らみ、外注は空になります。その結果「材料にいくら使っているか」も「どれだけ外に依存しているか」も答えられなくなります。
外注加工費
自社でやらず他社から買う工程です。熱処理、亜鉛めっきやクロムめっき、コーティング、動バランス取り、非破壊検査。1個あたりの単価 × 数量 で積算します。
工程を外に出したときは必ず入力します。以前は材料費に入れるしかありませんでしたが、これは材料ではありません——重量も歩留まりもなく、そこに入れると統計上どちらの費目も歪みます。
計算例:亜鉛めっき一個 3,500、月 2,000 個 -> 7,000,000/月。外注先が個数ではなくロット(炉一回で定額など)で請求する場合は、ロット費用とロットサイズの欄を使ってください。システムが一個あたりに割り戻します。
外注と内製を公平に比べる
比較が傾くのはたいていここです。外注先の単価は、相手側のすべてをすでに含んだ「一つの」数字です。設備、人、電力、床面積、そして相手自身の不良まで含まれています。
公平に比べるには、内製側も同じだけの項目を申告しなければなりません。電気代と時間給だけでは足りません。設備と工場間接費が抜けていると、内製は必ず実際より安く見えます。買った機械が結局引き合わなかった、という話の裏にあるのがこの罠です。
ここには入れない
- 外注先への往復運賃 — それは物流です。この欄には外注先が請求した金額だけを入れます。
- 外注先が作り損じ、あなたが負担する品 — 救えるかどうかで不良か手直しのどちらかです。
- 荷に付き添う、受入検査する、催促する自社の人の時間 — それは労務です。
- 外注先に預けた治工具の保証金 — それは投資で、投資の欄に申告するものです。毎月の費用ではありません。
この項目を切り出す価値があるとき
工程を社内に取り込むために機械を買うかどうかを検討しているとき。この項目の数字がなければ、その議論には意見しか残りません。
そして外注工程が納期のボトルネックになっているとき。そのときそれは金額であり同時に日程でもあり、金額のほうが測れる側です。
比較を組み立てる:原価計算ツールを開く。
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