設計事務所の原価計算 — 材料ではなく「時間」が主役
建築設計・都市計画業務の原価は、設計者の工数と事務所経費でほぼ決まります。外注(構造・設備設計)と設計変更による手戻りが大きな費目です。
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設計業務は他のほぼすべての業種と構造が逆です。材料と機械は小さく、**工数と事務所経費**が原価の大半を占めます。単位は「設計業務1時間」か「1案件」です。
業務の流れ
- ヒアリング・企画
- 基本設計
- 実施設計
- 申請・協議
- 監理
- 竣工図書の作成
大きい四つの費目
1. 労務(設計者の工数)
月給を月の稼働時間で割り、業務ごとの時間を掛けます。タイムシートがなければ、原価は推測にしかなりません。
2. 事務所経費
家賃、CADライセンス、管理部門の人件費。この業種では経費が最も重い費目の一つで、経理の配賦額をそのまま使います。
3. 外注(構造・設備・積算)
構造計算、設備設計、パース作成を外部に出す場合は契約金額で入れます。
4. 手戻り(設計変更)
施主の変更や申請差し戻しでやり直した時間。手直しの費目に、やり直した時間×時間単価で入れます。見えにくいですが、利益を最も削る費目です。
その他(小さいが省かない)
機械(PC、プロッター — 償却)、材料(模型材料、出力用紙)、消耗品、梱包(ほぼなし)、運搬(現場監理の交通費)、損失(不採用案に使った時間は手戻りとは別に記録すると判断に使えます)。
裏付けになる書類
- タイムシート(業務別)
- 外注契約書
- 設計変更の記録
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次にすること
読み終えたら、自分の数字を知る一番早い方法は実際に入れてみることです。登録不要、保存もされません。
自社の数字で計算してみる →読んでみて「これはもうやった」と気づいたなら、ここに残してください。後の人はあなたが歩いた道を歩かずに済みます。
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