鉱山の原価計算 — 剥土比が原価の大半を決める
鉱山の原価には購入原材料がありません。最大の要因は剥土比で、これが重機と労務の両方に配分されます。尾鉱が不良品の役割を果たします。
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鉱石は地中から掘るもので、購入しません。単位は粗鉱1t(選鉱前)か精鉱1t(選鉱後)— どちらで計算しているか必ず明記してください。
採掘の流れ
- 探鉱
- 剥土(表土・廃石の除去)
- 穿孔・発破・積込
- 鉱内運搬
- 破砕・選鉱
- 出荷
- 採掘跡の復旧
中心となる問題:剥土比
鉱石1単位を得るために除去する廃石の量。剥土自体は売れる物を生みませんが、重機と人工の大部分を使います。独立した費目ではなく、重機時間と労務時間を「剥土」と「採鉱」に分ける配分の問題です。
分けずに「鉱石1tあたり」で合算すると、鉱山が深くなって剥土比が上がったとき、作業方法が同じでも原価が上がる理由が見えなくなります。
10費目
材料(爆薬、選鉱薬剤のみ)。機械(ドリル、大型ダンプ、ショベル、破砕機 — 多くは保有、剥土と採鉱で時間を分ける)。労務(同様に分ける)。尾鉱(不良品に相当 — 精鉱量÷投入粗鉱量の回収率で管理)。消耗品(ビット、ライナー、非常に高価な鉱山用タイヤ)。外注(探鉱ボーリング、発破請負)。手直し(尾鉱の再処理)。梱包(ばら積みはほぼなし)。運搬(港・製錬所まで、遠隔地では大きい)。経費(鉱山管理、保安、閉山・復旧の引当金)。
裏付けになる書類
- 採掘日報(剥土量・採鉱量)
- 選鉱前後の品位分析
- 爆薬・薬剤の使用記録
- 復旧引当の記録
関連ガイド
- 製造原価の十項目 — 生産工程の順に
Costdownが製品原価を計算するために使う十項目 — 材料費、設備費、労務費、工具費、不良品費、手直し費、外注加工費、梱包費、物流費、製造間接費 — それぞれの計算式と具体例。
- 石油・ガス開発の原価計算 — 坑井掘削費と自然減退
上流の石油・ガス生産の原価。購入原材料はなく、坑井ごとの掘削費を埋蔵量で償却すること、生産量が時間とともに自然減退することが固有の特徴です。
次にすること
読み終えたら、自分の数字を知る一番早い方法は実際に入れてみることです。登録不要、保存もされません。
自社の数字で計算してみる →読んでみて「これはもうやった」と気づいたなら、ここに残してください。後の人はあなたが歩いた道を歩かずに済みます。
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