造船の原価計算 — ブロック建造とドックの占有日数
造船の原価をブロック単位で積み上げる方法。ドックは専用の設備として占有日数で配賦し、進水は一回限りの費用として扱います。
更新日
一隻は長期間の一回限りの製品です。原価は船全体ではなく、**ブロック**(区画)単位で積み上げると追跡できます。
建造の流れ
- 設計・材料手配
- 鋼板切断・加工
- ブロック組立・溶接
- 塗装
- ドックでの搭載・結合
- 艤装(機関、配管、電装)
- 進水・試運転・引き渡し
造船固有の三点
1. ブロック単位で集計
鋼材重量、溶接長、工数をブロックごとに記録します。溶接構造物の原価計算と同じく、溶接長は重要な単位です。
2. ドック — 占有日数で配賦
ドックは工場で最も高価な設備で、一度に使える船の数が限られます。償却と維持費を、この船がドックを占有した日数で配賦してください。工程遅れはそのままドック費用の増加になります。
3. 進水・試運転
一回限りの費用です。数量に比例しないので、外注費の「ロット費用」として入れます。
その他
材料(鋼板、形鋼、塗料、艤装品 — 単位が混在)、労務、溶接材料・研削砥石、外注(機関据付、検査機関)、手直し(溶接補修)、梱包(ほぼなし)、運搬(大型ブロックの移動)、工場経費。
関連ガイド
- 溶接構造物の原価計算 — 個数ではなく溶接長で測る
鉄骨・溶接構造物の原価を10費目で。同じ重量の二つの製品が大きく違う原価になるのは、この業種を動かしているのが溶接長とアークタイムだからです。
- 製造原価の十項目 — 生産工程の順に
Costdownが製品原価を計算するために使う十項目 — 材料費、設備費、労務費、工具費、不良品費、手直し費、外注加工費、梱包費、物流費、製造間接費 — それぞれの計算式と具体例。
次にすること
読み終えたら、自分の数字を知る一番早い方法は実際に入れてみることです。登録不要、保存もされません。
自社の数字で計算してみる →読んでみて「これはもうやった」と気づいたなら、ここに残してください。後の人はあなたが歩いた道を歩かずに済みます。
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